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私たちと一緒に働きませんか? ~いこいの村で働く先輩の声 Vol. 4~

 はじめまして。綾部市にある特別養護老人ホーム 
いこいの村・梅の木寮で介護職をしています、
古田正樹(25歳)です。
 
 今年で職員として2年目になります。
 
 大学卒業後は一般企業に入社して働いていましたが、
あまりに肌に合わずほんの2ヵ月で辞めてしまいました。
 
   いこいの村の求人とは、
2度目の就活の早い段階で出会いました。
  
 応募前に見学をさせてもらったのですが、
 見学当日、綾部のあまりの田舎ぶりに(あえて事実を書きます)
カルチャーショックを受けたまま、私はいこいの村を訪れました。
 
 その日、いこいの村では納涼祭が開かれていました。
一応見学という名目で来ていたはずなのに、
気が付くとハッピを着てワタアメを作っていました。
隣では施設長(今の上司)が同じようにワタアメを作りつつ、
施設のことや仕事のことを説明して下さいました。
 
 今思うと奇妙な光景なのですが、
それが私には合っていたようです。
ワタアメを幸せそうに食べるおじいさんおばあさんを見ていると、
作っている私の方もなんだか幸せな気分になりました。
 
 また、施設の中を漂う穏やかな空気が、
自然と私の緊張をほぐしてくれました。
 
 
 
 
 
 
 今年の納涼祭の様子です。
輪投げ、魚釣りゲーム、棟対抗の玉投げ(賞品はカルピス!)
といった遊びの他に、ベビーカステラやワタアメを用意しました。
 
 
   いこいの村での行事では、必ず手話通訳がつきます。
 
 生活者は、健聴の方とろうあの方が、
大体同じ割合で入居しておられます。
他にも情報提供の方法として、スクリーンに文字を映したり、
盲ろうの方のために触手話でコミュニケーションをとります。
 
 
 
 私がこの仕事をしてみようと思ったきっかけは、
要約筆記というものに興味を持ったからです。
要約筆記とは簡単に説明すると、
話された言葉を文章にまとめ直し、
聞こえに障害を持つ方に通訳するというものです。
文章を書く事に自信を持っていた私は、
この一点をきっかけに聴覚障害と関わっていこうと思いました。
 
 ところが1回目の採用試験では、残念ながら採用ならず。
いちいち落ち込んでもいられないので、
切り替えて新しい職場を探していましたが、
しっくりくる所は見つかりませんでした。
 
 そんなある日、偶然訪れた合同説明会で、
当法人の職員に声をかけていただいたのです。
先方も私の顔を覚えていてくださり、
「もう一度応募されるつもりがあるなら、
ぜひ綾部のいこいの村で働きませんか?」と誘われました。
 
 不思議な縁を感じたものの、
その時点ではまだ選ぶだけの決め手はありませんでした。
 
 綾部などという地名は聞いたこともありませんでしたし、
介護職での採用にいくつか不安点があったからです。
なので、とりあえず見学をするという形になりました。
 
 今の職場を選んだ理由はほかにいくつもあるのですが、
大きく挙げるとすれば、それは縁と雰囲気の二つに絞られます。
 
 
  魚釣りに熱中する生活者さん。一人で40匹吊り上げられました。
  
 
 
 ゲームで使用した魚は全て、
生活者さんに色塗りと切り取りをしていただきました。
イベントの準備期間は、手先が器用な方、色塗りが好きな方に
能力を発揮していただくチャンスです。
 
 
 
 ワタアメは大好評。おかわりが続出しました。
 
 
 ワタアメ作りには、生活者のご家族が関わって下さいました。
私たちは現場で生活者さんと向き合いますが、
その背後にはそれぞれの家庭があります。
こうした形での交流があると、あらためてそのことを感じさせられます。
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 納涼祭の他にも、敬老お祝い会やクリスマス会、
年度末のお楽しみ会が開かれます。
季節感を大切にし、生活にメリハリをつけることも、
援助員の仕事です。
 
 
 
 
 私は、2年前、2016年10月に採用が決まり、
2017年4月から正式にいこいの村で働きはじめました。
 
 今は実家を離れ、慣れない場所で
仕事と生活を両立させていますが、
綾部市には都会のせわしなさが少しもありません。
市内には活気があり、生活していく上での不自由は全くありませんが、
少し街中から離れると途端に田舎の風景が広がってきます。
 
 いつの季節も、夜になると星がはっきりと見え、
夏には小川で蛍を見かけます。
いくつか温泉もあり、
夜勤明けにぶらぶらと出かけるのが定番になっています。
個人経営の居酒屋がいくつもあるので、
給料日の夜には飲み歩きをすることもしばしば。
 
 一人暮らしゆえの大変さは確かにありますが、
一人だからこそ出来ること、25歳という歳だからこそ
体験出来ることを、数多く味わえる環境です。
この文章を読んでおられる方が、いこいの村や介護の仕事に、
少しでも興味を持って下さったら幸いです。
 
 
 

#挑戦の数だけ、やりがいがある

 

社会福祉法人 京都聴覚言語障害者福祉協会

いこいの村聴覚言語障害センター

施設第二福祉部 生活第1課 第2係

古田正樹

 

 

 
8月30日
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