燻炭(くんたん)づくり

3月20日

縁の下の力持ち

 

いつもさんさん山城のホームページをご覧いただき

ありがとうございます。

 

またまた立命館大学大学院生の、

岩下 紘己(いわした ひろき)が担当致します。

 

今回は、えびいも田辺なすをはじめ、

さまざまな農作物を育てるときに欠かせない、

燻炭(くんたん)の作り方についてお送りします!

 

さて、上の写真の手前に写っている

ドラム缶のような大きな容れ物と煙突が、

燻炭づくりのために欠かせない

昔から使われているものだそうです。

 

ご覧の通り、

大人がすっぽり入ってしまうほどの大きさです。

 

さんさんが休みの日にもかかわらず、

大窪さん首藤さんも朝から出勤。

お疲れ様です。

 

軽トラックいっぱいに積んだもみがらを、

満タンになるまでドラム缶の中に入れていきます。

続いて灯油を混ぜたもみがらを上から追加して、

 

まんべんなく平らに伸ばしたあと、

火をつけます。

 

煙突を取り付けて、

 

 

完成!

 

モクモクと煙が上がっています。

 

このまま6時間ほど放っておくと、

火がドラム缶の底まで下りていって、

もみがら全部真っ黒になるのです。

 

そしてなんと、

火が全部回ったところで、

ドラム缶の下部にある空気穴が自動で閉じて、

自然に火が消える仕組みになっているのです。

 

そのヒミツは…

これ!

 

赤い丸の中、

適度な長さに折った割り箸が、

金属の棒の先に差し込まれています。

 

それを空気穴にセットします。

上から見るとこんな感じ。

 

すると割り箸の長さ分だけ金属の棒が飛び出て、

空気穴のフタが半開きの状態になるのです。

 

下まで火が回ると、

割り箸も燃えて、

自動でフタが閉まり、

火が消えるのです。

アタマいいですね。

 

こうしてだいたい6時間後、

火が消えたあとにホースで水をかけて完全に鎮火し、

翌朝まで放置して冷まします。

 

翌朝。

ドラム缶をひっくり返すと…

 

 

 

一粒も無駄にしないように、

奥まで手を突っ込んでかき出します。

 

 

それを袋に詰めて軽トラに積み込めば、

すべて終了!

 

 

いつもさんさん畑で不思議に思っていたのでした。

一体なんだろう、この黒いボソボソしたものは…

 

その正体は、燻炭だったのです。

そしてその燻炭は

こんなにも手間暇かけて

作られていたんですね。

 

こうしたできた燻炭が、

さんさんの美味しいえびいも

京田辺なす成長に関係していたのですね。

 

 

まさに、さんさん畑の

縁の下の力持ち、です。

 

 

さんさん山城コミュニティカフェ

桜が少しずつ咲き始めています。

 

 

 

さんさん山城は今日も一日、さんさん笑顔!

ではまた★

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