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当法人はろう者、難聴・中途失聴者、吃音者など聴覚言語障害者と手話通訳者、要約筆記奉仕員など健聴者が力を合わせて設立、1978(昭和53)年5月に国の認可を得た社会福祉法人です。
障害者は保護と支援の対象としてみられることは多いのですが、保護と支援の対象となる一面はあっても、それだけでは障害者の自立と社会参加、
言い換えれば「完全参加と平等」は達成できません。
それというのも、「完全参加と平等」は、障害当事者に関わる課題ですが、むしろ社会がより強く関わるべき課題、つまり社会そのものの責任となるからです。
保護と支援を与える立場からでは、社会の責任が見落とされ、あるいは個々の障害者に対する思い込みや恣意的判断が優先されるからでもあります。
さらに、与えられる立場のニーズや意見は、軽視され、尊重されないこともあるからです。
私たちの願いは、「完全参加と平等」です。私たち自身が自立と社会参加に関わる事業を実施することが、「完全参加と平等」達成の重要なポイントと思います。
さいわい、京都には早くから聴覚言語障害者とそれを支援する健聴者などの共同の運動、京都府、京都市を初め行政の理解、府市民的な支持という基盤が育っており、
このことが社会福祉法人設立と事業の展開に結びつきました。
今では、聴覚言語障害者に関する限りは、「完全参加と平等」は未だにしても、京都府内のどこにいても、聴覚言語障害者が必要とする支援が
得られるように法人事業のネットワークが構築されています。
これは、聴覚言語障害者、手話通訳者など当事者、関係者のたゆまざる運動の成果として、歳月を重ねた社会福祉法人事業の蓄積の成果としてもあるのはいうまでもありません。
それでも、「完全参加と平等」への道程は未だ遠く、また「完全参加と平等」とは聴覚言語障害者に関わるだけの課題でなく、
手話通訳者など福祉分野で働く人たちの、否すべての人にとっての課題とするなら、さらに遠く続く道程であろうかと思います。
すべての人の「完全参加と平等」のために、これまでの成果に安住せず、当法人の持てる力を尽くし、さらに未来をめざす必要があることを痛感します。
皆さまの一層のご指導、ご鞭撻をお願いして私のごあいさつとさせて頂きます。

