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新採職員研修の一場面

今回は生活者か手話の指導をしていただきました。

「私は大正生まれ。『大正』の手話はこうするのよ。」




「『昭和』は(首元で襟を表すしぐさ)こうするの。」

「『平成』は(平・平和を表す手話で)こう。」




職員)では、令和の手話は?

「(花が咲くように)こうよ。」

職員)こうですか!

「そうそう。」



「私たち、学校では『口で話しなさい、手話はだめ』と先生に怒られたの。でも、ろうあ者仲間同士ではこっそり手話でしゃべっていたわ。口話だけでは伝わらないもの。」

「そうだね、懐かしい。」

「私は聞こえる子たちばっかりがいる学校に6年通っていたよ。でも話の中身がわからなかった。」

「私は、戦争が始まって学校が休校になって、終戦後、20歳を越えて改めて学校に通ったの。でも卒業はできなかった。学校に通いたかったなあ。」

「あなたたちは大学卒業? いいなあー。」

2人のお話は止まりません。

ご自身の経験をたくさん教えてくださいました。

新採職員にとっては、初めて聞く話や想像を超える話もあったようです。

 

「困ったときには助けてね。」「よろしくね。」

職員)私たちもいろんなことを教えてくださいね。

「わかったわ!」

頼もしいお返事をいただきました。

皆さん、新たに仕事に就いた職員を温かく迎え教えて下さっています。